🌸さくらインターネットに入社してから2年目になったので色々書く🐧

2年前、入社日に撮った東京支社の写真。実はこの場所、もう存在しません…。

こんにちは、かめねこです。
タイトル通りで、気づいたらさくらに入社して2年経っていたという記事です。ちょうど入社時に転職エントリー的なものは書いてなかったし、1年経過しても特に書いてなかったので、せっかくなら書くかと書いてます。

イントロ

2019年の2月に入社してから、気づいたら2年も経過していました。時間が経つのは早いですね。今回は、自分の備忘録も兼ねて、この2年間何をやってきたのか軽くご紹介してみようと思います。

ちなみに、なんか書いていたら転職エントリーっぽくなっていますが、転職する気は全然ないので安心してください（1,2年後どうなってるかはわからないけど）。

さくらに入社した理由

2つのロール

実はこれ、入社してからかなり具体的に理解してきたといいますか、「あぁ、さくらに入社してよかったなぁ」と感じることが多いです。もともと、国産プラットフォーマーであることをきっかけに興味が湧いて、あれよあれよという間に入社に至った感じでした。あとは、単に技術者としてだけではなく、22歳の当時いきなり「エバンジェリスト」の肩書を持つという経験はなかなかないのではと思います笑

そして、さくらに入社して特に良かったと感じるのは、「エンジニア」と「エバンジェリスト」の2つの方向性を維持ししつつかなり自由にお仕事ができる点だと、今更になって感じます。

さらに、エバンジェリストチーム（現在は組織変更によりコミュニティマーケティングユニットに）では、明確なゴールがあるわけではなく、それぞれのメンバーがそれぞれで「何をしたらさくらにプラスになるか」を考えながら試行錯誤するチームです。そのため、めちゃくちゃ自由度が高く、やりたいことを実現できるようなチームだと感じています。

この自由度が故に、石狩とか福岡に飛んで、現地の人とコミュニケーションしたりする機会に恵まれました。会社のブランドでもある石狩データセンターを生で見て、そしてエンジニアとして携わっているサービスを物理的に見れたのはいい経験でした。

石狩出張のときに、観光で行った小樽の夜景

巻き込む力

さくらという組織では、技術力だけではなく、周りを巻き込む能力も求められます。これは具体的に言語化が難しいので、みんな自分の思う「巻き込む」を実現しています。私も、エンジニアとエバンジェリストという2つを武器に、社内外のいろいろな人を巻き込んでいたりします。

人を巻き込むというのは、中々体力のいることです。特に畑違いの人たちだと、彼らがどんな思いで仕事に向き合っているのか、我々に接しているのか理解した上で会話をしないと、あまり良い結果にはならないことが多いです。

この巻き込む能力は、さくらに限らず、多くの組織で必要なスキルでしょうし、それを学び実践できる場であることは非常に感謝しています。もちろん、まだまだ未熟なので、周りにご迷惑をおかけつつ、私なりのやり方でいろいろな方を巻き込んでいければと企んでいます。

プラットフォーマーであること

さらに、何をとってもさくらは国内有数のプラットフォーマーです。自社にデータセンターを持ち、レンタルサーバからクラウド、ハウジングまで自社のエンジニアが管理しています。入社してから気づきましたが、これは非常に大きなことです。まさに物理レイヤ（土地以上）からサービスまで、すべてを自社で面倒見ているので、様々なレイヤの知識の宝庫です。多くの分野のプロが揃っているので、非常に心強いとともに、自分も頑張らないとと自然と背中を押されます。

また、そもそもパブリック向けにプラットフォームを提供している会社自体が少ないため、そういった側面でも、非常に多くの経験ができる会社だと入社前以上に感じています。

2年間でやってきたこと

基本的にこの2年間やってきたことは次のような感じです。

• オブジェクトストレージの基盤構築
• オブジェクトストレージの一部チームの取りまとめ的な
• エバンジェリストとして社内外イベントの企画・運営
• 各所での登壇

実際には、もっとあれこれやっていたのですが、挙げたらきりがないのでこのくらいの粒度で雑に。また、これらはあくまでも仕事としてやっていたことで、これ以外にさくらの人がきっかけで雑誌の連載だとか、まだ公開できないあれこれだったりといった経験をさせてもらっています。

オブジェクトストレージの基盤構築

ちょうど本年2月01日より、オブジェクトストレージサービスのパブリックベータを公開しました。これは以前トラブルにより受付を停止していた、オブジェクトストレージサービスの後継サービスであり、各所が一新されています。私は、入社当時から現在まで、主にエンジニアとしてこのチームに携わらせていただいています。

もともと、エンジニアとしてはオブジェクトストレージに関わるモニタリングの整備をミッションとしてチームにジョインしました。このときはほぼ初めて状態なKubernetesやPrometheusに1から触れ、それなりに理解できる程度には色々と経験させてもらっています。

また、あるタイミングでチームメンバーに動きがあり、モニタリングだけでなく、Kubernetesより上の各種ミドルウェア全体を面倒見ることになり、例えばIstioとかArgo周りの知見が増えてきた印象です。

そして、すぐとなりで開発をしているソフトウェアエンジニアのメンバーとコミュニケーションを取っていく中で、ソフトウェアのお作法だったり、そもそも言語自体だったりに触れる機会が圧倒的に増えました。そのため、単にインフラを提供するだけでなく、彼らが何を求めているのか、そういったところまで考えるきっかけにもなったと思います（まだまだ未熟でご迷惑をおかけしていますが…！）。

前職では、インフラと開発がはっきりと分かれてしまっているため、このような機会に恵まれなかったので、凄く新鮮な気持ちでした。また、開発メンバーも皆モチベーション高く、こちらの提案にもポジティブに答えてくれる方ばかりなので、非常に良い環境だと感じます。

オブジェクトストレージの取りまとめ的な

これはちょうど昨年、2020年に入ってから動き始めたというか、そういう感じなっちゃったみたいなところ動きで、チームの一部メンバーの取りまとめをしています。具体的には、コントロールパネルのバックエンドやフロントエンドに関わるメンバー向けに行っています。内容としては、スケジュール管理（言葉ほど細かくはやってない）から、リリース管理、課題管理だったり、メンバーと他のメンバーの橋渡し的なお仕事もしていたりします。

このお仕事は、単にやってくれと誰かに頼まれたわけでも、そういうミッションが求められたわけでもなく、そういう人がいなかったのでとりあえずやってみたら今に至るみたいな感じでした。気づいたら1年くらいこんなことしていて、もうちょっとエンジニアリングに力を入れたいというわがままがありつつ、チームとして求められているし、何よりそれなりに楽しい仕事でもあるので概ね満足していたりします。

ただ、ずっとこれをやっていたいかと言われると、そんなことはなく、ある程度落ち着いたらフェードアウトして別のところにコミットしたいとも考えていたりはしています（抜けられるのかわからないけど）。

エバンジェリストとして社内外イベントの企画・運営

入社して半年くらいで企画した？イベント。多くの方に参加していただけました

エバンジェリストという肩書を持つ方は、意外と世の中に多くいることを入社後に知りましたが、その多くは何かしら明確なミッションを持たれていると思います。それに対して、弊社のエバンジェリストやそれに関わる人達は、「さくらにとって良い影響を与える活動」というかなりふわふわしたミッションのもとで動いていたりします笑

ただ、このミッションは非常に私と親和性が高いと改めて感じています。私自身、突然の思いつきをその場の勢いでガッと実現する能力が比較的高めなのですが、これって普通の組織だと中々扱いづらいんですよね笑。しかし、さくらのエバンジェリストの場合は、ミッションがいい具合に抽象化されているために、これが実現しやすいわけです。もちろん、チームの方々も「とりあえず面白いしやってみようぜ」の精神で基本的には受け入れてくれるため、非常にモチベーション高く実践できる環境です。

これが結果として各種イベントの実現にもつながっていたりします。例えば次のイベントは、福岡に行きt…福岡の方々とコミュニケーションを持ったり、さくらインターネット研究所の取り組みについて話す機会として企画しました。また、今では当たり前になっているオンライン配信についても挑戦し、地方格差を減らす取り組みを実践した、非常に面白いイベントでした。

さくらの夕べ 研究所ナイト

都内もそうですが、現地の方々より「当日参加出来なかったけど、オンライン配信あって助かった！」というお声をいただき、より一層オンライン配信の重要性を感じたイベントでもありました。実はこれ以降、多くのイベントはハイブリッド化を進める取り組みをしています。この結果、コロナ禍におけるオンライン化に比較的順応に対応できる環境づくりが出来ました（これは結果論ですが笑）。

もともと、勉強会などのイベント地方格差はひどく、都内では毎日数十から数百のイベントが開催されているのに対し、福岡のような地方都市でもその数は多いとは言えませんでした。こういった背景から、配信が活かせるのでは？と思い、実践した結果大成功だったというわけです。きっとこれは、コロナがなかったとしても、私が企画するイベントはハイブリッド化が当たり前になっていたでしょう。

各所での登壇

ある意味、虎の威を借る狐状態ですが、さくらの名前やエバンジェリストという肩書を生かして、色々なところでお話する機会が非常に増えました。結果的に、私自身のブランドをある程度確立することができました。

また、単に登壇して名を広めるだけでなく、そういった場にいるいわゆる強い人達とコミュニティを形成することになり、より一層エンジニアとして成長できる機会にも恵まれました。これはまさに、さくらでのエンジニアとしての経験や機会があったからこそ、今のようなコミュニティ形成が出来ているのだと実感します。

これからやっていきたいこと

実は今、絶賛新サービスの開発を企画しているところです。詳しいことはまだこれからですし、実際にサービスになるかはわかりませんが、まさにこれがぷらっとフォーマでやりたかったことだったりします。他では出来ない、プラットフォームとしてサービス開発をすることは、やりたかったことのひとつなので、今後はこれに注力していきたいなと思っています。

もちろん、これひとつに集中しても面白くないので、エバンジェリストとして多くの人を巻き込み、影響を与えつつ、エンジニアとしても多方面に成長し、最終的には自分とさくらが一緒に良い結果になれば良いなと思っています。

また、最近楽しい配信周りについては、これからも力を入れていきたいと思っています。この情勢で中々使えない状況ですが、新設された弊社のイベントスペースや配信スタジオをもっと活用していきたいなと。

終わりに

こういうの、ちゃんと書いたことなかったので、せっかくならと勢いで書いてみました。本当はもっと書きたいことはあったりするのですが、挙げたらきりがないのでこのへんで適当に収めておきます。

改めて、さくらに入社したことで得られたことは多いですが、まだまだ未熟であることは実感しているので、社内の「強い人達」に胸を張れるよう、より一層成長していければと思っています。

ひとまず、ここまで色々とお世話になった皆様に圧倒的感謝を！そして、これからより一層ご迷惑をおかけするので、よろしくおねがいします！という感じです笑